"ブログ" 白州と秋刀魚と鰈の日々。
えぇっと。
まぁね、毎度の事ながらさマスターよ、
貴様のプライベートなんて興味ねぇよって
声もチラホラ聞こえてきそうだけどね。
それでも俺は書きますよ!
なんつってもこれは俺のブログだからね。
俺の日々のアルコールにより消失してしまいそうな
記憶を辿る、思い出の旅。
忘れないように書いとこっと。
夏の思い出番外編。
熊谷のくそ暑い夏も今年は残暑ほどほどに、
ようやく少し過ごしやすくなってきたかなって
頃。
身体も頭もやられかけたマスター。
この夏DVDでハマりまくった「あの花」の
メンマに会いたい一心で、山のほうに旅に出た...
山梨県にあるサントリーの白州
蒸留場所を訪れる。
そう!
俺にとってここはディズニーリゾート級の
最高の夢の国。
ミッキーもミニーもそしてメンマも居なかった
けれど...
マッシュタン。
すげぇ簡単に言えば、乾燥させて潰した
モルト(麦芽)、モルトウィスキーの原料だね。
それに温水加えて糖化させて、ウィスキーに
なる前の麦芽ジュースみたいの作るとこ。
こっから酵母加えてアルコールにしてくんだな。
新旧建ち並ぶ単式蒸留器、ポットスチルとも言う。
銅製系の釜でいわゆる蒸留して香味成分やアルコールを
凝縮させるわけだ。
同じように見えても実は色んな形や大きさがあって
微妙に味なんかに変化も出る。
まさに職人の業が光るわけ。
最後はウィスキーがウィスキーとして完成させ
られる樽による熟成。
そして森の貯蔵庫へ...
一歩足を踏み入れた瞬間に鼻をさすような
ウィスキー臭。
これぞウィスキーの呼吸を実感させられる、
長き時間を静かに生きている酒達の歴史。
好きなやつにはたまらない、まさに大人の
ワンダーランド。
酒が出来る工程って、こうみるとまるで理科の
勉強みたい。
勉強しなかったから分からないけど、
多分そう....
だけど不思議なことに科学では断定し難いことも
たくさんある。
これも酒の魅力だわな。
久しぶりにこうやってお酒の出来上がる時間を
体感して、普段自分がお客さんに提供している
ものがどういう物なのかって再確認して、
自分の立ち位置を見つめ直す。
メンマには会えなかったけど、これだけでも
この旅に出た意味はあったね。
もちろん気分もリフレッシュ。
楽しかった!
魚捌いて数ヶ月。
秋か....
待ち焦がれていたよ....
秋刀魚!
秋の刀の魚と書いてサンマと読む。
もう我慢ならねぇ!
まだまだ高い一匹300円のサンマを我慢できず
いつものスーパーで購入。
こうさ、マジマジ見てみると字そのものだな
この魚。
南無阿弥陀仏。
夏の名残のアジと一緒にこの世の全ての
生き物に感謝を込めて、骨まで残さずいただきました。
あっ、美味い...
やはり美味くて俺まで成仏してしまいそうだ。
こうなったら俺はもう止まらねぇ!
〆サンマにしてみる。
それと、切り方変えてみる。
ボチボチ自分の中でベスト秋刀魚カットが悟れ
そうだ。
とある日に。
あぁダメ。
秋刀魚よ、君には何の非もないし、悪い事
なんて何もない!
むしろさ、素晴らしい!
安い、捌いて面白い、美味い!
料理のバリエーションも豊富だし、
そりゃ栄養だって満点だろう。
だけどさ、ダメなんだよ!
人は秋刀魚だけでは生きてゆけない。
美味すぎて毎日秋刀魚。
そして具合の悪いマスター...
たまにはバランス良く栄養を摂ろう!
久しぶりにかぼちゃのポタージュ、野菜の
肉巻き、サラダ。
am5:00に主婦のような俺...
俺のこのストイックなまでの魚ブログにも
一時の癒しを。
結婚式帰りに寄ってくれた常連さんのM子ちゃん。
しかもビールのお土産付き。
やばいなぁー
この素敵な笑顔。
疲労と魚に汚染されかけてる僕を、
人間に戻してくれた夜。
それでも追い討ちをかけるかのように
どんどんと脂はノリ、値段は下がり、形も
良くなってゆく秋刀魚達。
結果、寿司にする。
カッコいい大人。
昔、高倉健先生の煙草のCMで、
「大人になりたいとは思わなかった...
男になりたいと思った。」って台詞、
すげぇカッコいいなぁった感じた事が
あったんだけど。
とあるジャンゴの夜更け、
そんな男達の深夜のセッション!
男にしか分からないダンディズム、
優しさ、色んな事を教えてもらった夜。
鰈(カレイ)ね。
よく見るとすげぇ可愛い顔してる。
目がくりくり。
あ、俺もそろそろヤバイかな...
そしてすげぇヌメヌメしてる。
可愛い...ヌメヌメ...。
今夜の獲物は貴様だー、カレイ!!
とうとうこの日が来たか。
次なる俺のステップ。
5枚おろし。
うん、親方に説明を聞いただけだと漠然と
し過ぎてたけど、やってみるとなんとなく
分かる。
カレイとの初体験にしてみたらまずまずって
ところかな?
よし、これで俺に捌けない魚は...
マグロ(デカすぎる。)
アンコウ(そもそも意味が分からない。)
フグ(命取り。)
か。
よし!この辺にしとこう。
そんで、これがお手本のヒューケン親方の
カレイの昆布〆、薄造り。
箸で、ガッてとって、バクバク食べたい!
毎度のことながら、自宅の酒がキレた夜に。
そう!
これが俺の秋!
せっかく買ってきた白州の蒸留所限定ラベル、
大事にとっておこって酒を早々に開けて、
旬の秋刀魚、臭みを抜いて軽く酢で〆た奴で
やる。
あぁぁぁ~
たまんねぇぜー
今年もシンプルでわかりやすい秋の夜を
満喫しているマスターです....
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by b-django | 2014-11-11 19:24